スタンダップコメディが好きなアメリカ人なら必ず知っている、と言えそうな知名度がある人物がアンドリュー・サンティーノです。2023年には、アメリカの国民的スターであるアジア系アメリカ人のスタンダップコメディアン「アリ・ウォン」が主役を務めたドラマ「Beef」に出演したことでも話題になりました。また、ポッドキャストの番組「Bad Friends」では、韓国系アメリカ人のスタンダップコメディアン「ボビー・リー」と共演していることでも知られています。
アンドリュー・サンティーノの芸風は「ドナルド・トランプを彷彿させなくもない、もしかしたらな外見の白人男性が、アメリカの社会や日常において当然とされる部分をいじって己のコミュニティの対岸の価値観を滑稽に見せていく」と言えるでしょうか。「じゃないほう」にもっていく、という思想の漫談が多いように感じました。「普通と思ってるかもだけど結構おかしいよ」と白人を説得する白人なのかな、という独特な態度にも見えました。
2022年のパフォーマンス「Andrew Santino: Cheeseburger」では、「みんな違うチーズバーガーを食べてる。不快なものは避けて、好きなものだけ選んで、自分で勝手に作ってる。」のようなことを言っていて、TED(世界的に有名な講演会)みたいな味わいでした。