男性が女装するパフォーマー「ドラァグクイーン」のスタンダップコメディアンとして、アメリカで最も有名と言えそうな人物がボブ・ザ・ドラァグクイーンです。芸風は「謙虚でまともなゲイ(LGBTQのG)と思われる男性が、ウィットの効いた自慢や自虐をしながら、LGBTQの当事者が共感できる滑稽なあるあるをいじる」といった内容です。ユーチューブの動画を見た限りでは、会場は安心感をともなう笑いで満たされていて、ボブ・ザ・ドラァグクイーン扮するクリストファー・デルマー・コールドウェル氏の優しい人柄が反映されているようにも見えました。そういう空気の中でポップな下ネタ(ポケモンカードの交換のごとく男性器の写真をオンラインで交換するゲイの話など)がくりだされるので、面白いです。