アメリカのスタンダップコメディアン「ジョセフ・シュレス」

アメリカで主流のカルチャーに合流しつつあるニッチなカルチャーとして認知されている「ベア系ゲイ*」に属するスタンダップコメディアンとして注目されているのが、ジョセフ・シュレスです。(*ベア系ゲイとは、ふくよかで男らしい風貌のゲイを指す言葉とされています。ゲイとは、LGBTQのGに該当する人のことと言われています。)アメリカのリベラルな都会に住んでいる人がジョセフ・シュレスを見たら、「職場に一人はいるよね」とならなくもない気がします。

ゲイというか、オカマ丸出しのジョセフ・シュレス。

ジョセフ・シュレスの芸風は「ステレオタイプ通りとも言えそうな態度のゲイが、周りとはちょっとずれた自分の行動や日常について、恥じらいなく淡々と語る」という内容です。プロのオカマ*がしゃべっている、という印象を受けました。(*オカマとは、日本の女装家やドラァグクイーンやゲイが身内を称賛する時に使うとされる言葉と考えられているそうです。)ただしジョセフ・シュレスはゲイであって、ドラァグクイーンや女装家ではないと考えられています。なんにせよ、話しているときの気取った様子が気取っていなくて、ナチュラルにオカマで面白いです。でもよく聞いていると、プロフェッショナルが茶番をやりきっているという雰囲気を感じさせられてしまい、緊張感のあるゲイに見えました。